みなさんは、「整体」というと普通は、誰か他の人に「してもらう」ものだと思っていませんか？
本当のところは「整体」とは、自分で自分を「整体」するのが基本です。
みなさんが外を歩いているとき、自然に手を振ったり、腰や身体を動かしながら歩きますよね。
この自然な動きも「整体」なのです。
歩くだけでなく、日常のほとんどの動作が「整体」です。
日常の無意識の動作で、人間は自分で自分を「治す」ようにできているのです。
操体法という整体法があります。
私はこの療法に若いころ興味を持って東京の先生へ習いに行っていたのですが、はじめは、一見ただ手足をブラブラさせるような単純な方法に疑問をもったものです。
ただ論より証拠で、基本通り行うと、上がりにくかった右肩がすぐ上がるようになったり、カチカチだった首、肩が、自力で大分楽になるのです。
歩くのも整体ですが、操体法だと無理がない自然な動きを通じてより積極的に、自力で治していくという感じでしょうか。
またもう一つ有名な自力整体法に「野口整体」があります。
活元運動という自分でより積極的に整体を行っていく方法です。
野口整体と操体法の共通点は、「呼吸」を意識して、整体を行うということ。
身体の「自ら治る力」を積極的に引き出し、整体をしていくということです。
施術にこられる方に私はよく「睡眠を大事にしてください」といいます。
寝ている間に人は動きながら深い「整体」を行っています。
何らかの原因で睡眠が乱れると、その機能が積極的に働きませんので、結果、病院や治療院のお世話になる可能性が出てきます。
自らのちからを大事に毎日生きていきたいものです。
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