2015年2月14日土曜日

ビワの葉の効用

ビワの葉の薬効について関心があります。

自然療法の大家である東城百合子氏によると「一家に一本 ビワの木を植えておくと、熱、内臓の病気、炎症、怪我一切に役立ち、助けられる」と、著書(『家庭でできる自然療法』)の中で述べています。

古くは、インドからビワの葉療法は行われてきたといわれています。
びわの樹は「大薬王樹」、びわの葉は全ての憂いを取り除く「無優扇」と名付けられていたことから、その薬効がよく知られていたことがうかがい知れます。

日本でも古くは奈良時代、天平2年に光明皇后がつくられた「施薬院」、これは貧しい人々や病気の人々の救済施設ですが、そこでびわの葉の療法がもう行われていたのです。

  この古い療法は、びわの葉を焦げない程度にあぶって、2枚あわせて両手で10回ほどすり、1枚ずつ手に持って熱いうちに患部を摩擦するという、素朴なやり 方だったようです。それ以来、全国のお寺にはびわの木が植えられ、難病に悩む衆生を治療してきたのです。 

ビワの葉に含まれるアミグダリン(ビタミンB17)はガン細胞を死滅させる特効があることが医学的に認められ、実際に天然の抗ガン治療薬として使われています。

実家では、ビワの葉温灸療法を実践していました。ビワの葉の薬効成分をからだに効果的に浸透させ、さらに指圧とお灸の効果もプラスした療法です。使い終わった葉は、木綿の袋に入れて風呂に入れていました。

私が、ビワの葉療法について、はっきりとそのすばらしさを実感したのは、30代を過ぎてからでした。

ビワの葉温灸は苦手なので、お茶にして飲んだり、こんにゃく湿布をすることからはじめました。こんにゃく湿布とは、鍋であたためたこんにゃくをタオルでくるみ、ビワの葉のつるつるした表の方をからだに張り、その上にこんにゃくを置きます。こうすると、ビワの葉の薬効がからだに染み込み、さらに、こんにゃくがからだの毒素を吸い取ってくれるといわれています。

腎臓、肝臓、足の裏を30分行います。 終わったら冷たいタオルでふきます。脾臓は冷たいこんにゃくで10分冷やします。腰痛やぎっくり腰の場合は腰に直接行います。

お茶で飲むにしろ、湿布にしろ、ビワの葉は身体を芯からあたためます。この体温を上げる効果もビワの葉が万病に効くといわれる一つの理由なのではないかと感じています。ビワの葉のお茶で風邪のひきはじめも治ってしまいます。

このこんにゃくビワの葉湿布を行うと、疲れた内臓も復活し、からだの中から力が湧いてきます。気持ちが高ぶった日も寝る前に行うとぐっすり眠れます。