2014年9月8日月曜日

民間療法

幸か不幸か、父は自然療法が好きだった。

伝統の民間療法や食養に興味を持って実践していた。

私は、そういう生活が嫌いだった。肉をほとんど食べない生活も嫌だったし、玄米食やしょうが湿布を実践する生活、とにかく全般に嫌悪感を抱いていた。

特に大きな持病を持つわけでもない子供に自然のお手当てなど意味がわかるはずもない。

吹上浜に日中ずっと埋まっていたこともある。そうすると不思議なことに、身体に赤い「おでき」ができるのだ。

砂療法は強力な解毒効果がある。

最近砂療法が注目されているというので思い出した。

30代になってようやくそういった療法のよさがわかってきた。乱れた生活を送ると、身体にすぐ響くのがわかる年代であり、また日々仕事で人の身体をみているからなおさら実感する。

身体の悩みでいらっしゃる方はほとんど内臓が疲れてらっしゃる。病気になるということは自覚あるなしに関わらす、肝臓、腎臓の解毒作用が追いついていないということで、食生活から見直さなくてはいけないし、内臓に負担をかけるほかの原因があるとしたら、それを取り除かないといけない。

最近、妻の手を借りて、久しぶりに自分にしょうが湿布を行った。この年になるとお酒を飲むとすぐ肝臓が疲れる。内臓が蘇り、身体の底から力がわいてくるのを実感した。

寿命は延びたが、私たちの世代や、下の世代が中年以降になったとき、どういった健康上の問題が出てくるのかとても心配だ。一般的な生活をしていると、身体の浄化槽である肝臓は薬やら化学物質の解毒でいつもフル稼働だ。

民間療法のよさをわかっている人などこれっぽっちもいない。

少しずつでも、自然療法を伝えられたらと思う。その為には私が実践しないといけない。ものぐさなのは他の人同じだ。でも、おそらく将来時代が変わったら求められるものだ。