2018年9月20日木曜日

陰と陽について考える

「頭痛が辛いときに、薬を飲んで痛みをやわらげる」というメカニズムは、陰と陽の原理から説明できます。

頭痛が辛いときは、頭にエネルギーが溜まりすぎて、「極陽」状態になっています。

頭痛薬は、身体を瞬間的に「陰性に」もっていくので、身体の陰陽のバランスが陰性に傾き、頭痛が緩和されるのです。

中国から輸入された陰陽に基づいた「バランス」を重んじる健康法は、日本では形だけはかろうじて残っていますが、現代の日常生活からは、ほとんど忘れ去られてしまいました。

現代日本人の、陰陽に基づいた問題点は、「極陰」体質の方や「極陽」体質の方を容易に作り出すことです。

白い薬や砂糖、夏野菜や南国の食べ物は、身体を急速に冷やし、陰性のからだをつくりだします。

陰性体質の方は、病気がちで、ぜんそくや、内臓の病に罹りやすく、病院との関係が絶えません。

また現代人の運動不足が陰性体質を強化するのに貢献しています。

逆に「陽性」が行き過ぎている体質の方は、人間関係でトラブルを起こしやすく、いつか、大きな問題を起こして、「極陰」状態に陥ります。

肉の過剰摂取や、外食のし過ぎ、極端なプラス思考が、そういった状態を創り出します。

私は肉や薬がよくないといいたいわけではありません。

上手に付き合えば、肉も薬も生活を豊かにするでしょう。

しかし、身体の全体のバランスを考えずに、偏った生活を続けると、のちのち大きな問題が起きるかもしれません。